2025年11月03日
いきいき職場通信 2025年11月号
ハラスメント&メンタルヘルス(セルフケア)をテーマとした従業員様向けニュースレター「いきいき職場通信」2025年11月号を作成しました。
よろしければ、社内webやE-mailで従業員様に展開する、社内の掲示板等に貼る、社内報の材料等として使用する(Wordでダウンロード出来ます)などでご利用ください。
【ハラスメント】次のマンガを読んで、問題について考えましょう
<背景>
この会社は、小学校入学まで時短勤務ができる制度ですが、Bさんは子供が小学生になったため、フルタイムの勤務になりました。効率的に業務をこなし、残業せずに帰宅していますが、子供は環境の変化になじめていない様子で、Bさんもそのことで悩んでいます。そんな時にCさんから「お母さんの帰りが遅くて寂しがってるんじゃないの?」と言われ、内心複雑な心境です。
<これってハラスメント?>
<これってマタハラ?>
以下のマタハラの型に当てはまるか考え、マタハラになるかどうか検討しましょう。
1.制度等の利用への嫌がらせ型
□ 制度等の利用を理由に解雇や不利益取扱いを示唆する言動
□ 制度等の利用を阻害する言動
□ 制度等の利用を理由に嫌がらせ等をする言動
2.状態への嫌がらせ型
□ 妊娠・出産等を理由に解雇その他不利益取扱いを示唆する言動
□ 妊娠・出産等を理由に嫌がらせ等をする言動
※制度等とは
・男女雇用機会均等法が対象とする制度等:産前休業、母性健康管理措置、育児時間等
・育児・介護休業法が対象とする制度等:育児休業、介護休業、子の看護休暇、介護休暇、所定外労働の制限、時短勤務 等
※状態とは
①妊娠・出産したこと
②産後休暇を取得したこと
③つわり等で能率が下がったこと など
<答えと解説>
マタハラのグレーゾーンに該当する
職場での何気ない一言が相手に心理的負担を与えることがあります。Bさんは自身も悩んでいる時期だったからこそ、Cさんから「お母さんの帰りが遅くて寂しがってるんじゃないの?」と言われ、内心複雑な気持ちになりました。このように、悪意はなくても、「育児はお母さんがするもの」等の無意識の思い込みから、相手を傷つける言動をすることを、マイクロアグレッションといいます。法的なマタハラには該当しない可能性が高いですが、グレーゾーンとして配慮が求められます。
また、この場に居合わせたAさんは、アクティブバイスタンダーとして行動する方法があります。アクティブバイスタンダーとは、第三者として不適切な言動やハラスメントの可能性に気づき、相手を支えたり場を改善したりする行動を指します。具体的には、Bさんの気持ちを受け止め「少し負担に感じることもありますよね」と共感を示す、あるいはCさんに「うちの旦那も帰り遅いと子どもに文句言われてますよ(笑)」と育児は母親だけの役割ではないことをさりげなく伝える、といった対応です。こうした小さな配慮が、職場でのマイクロアグレッション防止につながります。
【メンタルヘルス】紅葉を楽しむマインドフルネス散歩
暑さが落ち着いたと思ったのもつかの間で、急に寒さを感じるようになりましたね。もうじき街路樹や公園の木々が赤や黄色に色づき、秋の深まりを感じられると思います。
そんな秋の自然を活かした心のセルフケアが「マインドフルネス散歩」です。マインドフルネスとは、「今この瞬間の自分の感覚や気持ちに意識を向け、評価せずに受け止めること」を指します。過去や未来のことに心がさまよいがちなときでも、今ここにある感覚に注意を向けることで、気持ちを落ち着ける効果があります。
散歩しながら、目の前の紅葉や木の香り、風の音、足裏の感覚などに意識を向けてみましょう。スマホや仕事のことは少し置き、ゆっくり呼吸しながら歩くことで、ストレスがやわらぎます。色づいた葉をじっくり眺めていると、自然と心もリラックスすると思います。
寒さが気になる季節は、軽めの上着や温かい飲み物を持って出かけると、より快適に楽しめます。通勤途中や休憩時間の少しの時間でも、自然に触れることで気持ちをリセットでき、集中力や創造力の向上にもつながります。
紅葉の美しさを感じながら歩くひとときは、忙しい日常の中でも心を整える貴重な時間です。マインドフルネス散歩は、心身のバランスを保つ身近なセルフケアとしておすすめです。


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