いきいき職場通信2026年9月号

2026年09月02日

いきいき職場通信 2026年9月号

ハラスメント&メンタルヘルス(セルフケア)をテーマとした従業員様向けニュースレター「いきいき職場通信」2026年9月号を作成しました。
よろしければ、社内webやE-mailで従業員様に展開する、社内の掲示板等に貼る、社内報の材料等として使用する(Wordでダウンロード出来ます)などでご利用ください。

 

【ハラスメント】部下から『お客様に怒鳴られました』と相談されたら


<背景>

若手社員のAさんは、顧客からの電話対応中に「お前じゃ話にならない」「役立たず」などと怒鳴られ、強いストレスを感じました。対応後、上司に「こういう場合、どう対応したらよいか」と相談しましたが、上司は「色々なお客様がいるからね。難しいお客様にも対応できるようになって一人前だよ。」とあまり取り合ってくれませんでした。その後Aさんは、電話が鳴るたびに「また怒鳴られるのでは」と不安を感じ、電話に出ることに恐怖を感じるようになりました。

 

<これってハラスメント?>

Q1. このケースで、部下から相談された際、上司の対応として最も適切なものはどれでしょうか?

A.「難しい顧客に対応できるようになって一人前」と伝え、本人の成長に期待する
B
.まず部下の話を聴き、状況を確認したうえで、組織として必要な対応を検討する
C
.顧客とのトラブルを大きくしないため、できるだけ部下本人に対応を続けてもらう
D
.部下が強く希望した場合に限って、上司が対応を代わる

Q2. 部下が「電話に出るのが怖い」と感じるようになった場合、適切な対応はどれでしょうか?

A.電話対応に慣れるため、これまでどおり積極的に電話に出てもらう
B
.しばらく様子を見て、部下から再び相談があったときに対応する
C
.部下の話を聴き、心身の状態を確認するとともに、業務上の配慮や必要な支援を検討する
D
.部下の適性の問題と考え、電話対応の少ない部署への異動を勧める

  •  
    • <答と解説>

Q1

解答:B まず部下の話を聴き、状況を確認したうえで、組織として必要な対応を検討する

漫画のケースは、カスタマーハラスメント(以下カスハラ)に該当する可能性が高いと考えられます。お客様が商品やサービスについて不満を伝えたり、改善を求めたりすること自体は、カスハラではありません。しかし、この漫画では、顧客が部下に対して「何回言わせるんだ!」「お前じゃ話にならん!」「役立たず」などと、怒鳴ったり、人格を傷つけるような発言をしたりしています。

このようなカスハラスへの対応を、部下個人の接客能力や我慢に委ねることは適切ではありません。相談を受けた上司は、まず部下の話を聴き、どのような言動を受けたのか、心身への影響はないかなどを確認することが大切です。そのうえで、必要に応じて対応を交代する、組織内で情報を共有する、今後の対応方針を決めるなど、部下を一人にせず、組織として対応することが求められます。

Q2】

解答:C 部下の話を聴き心身の状態を確認するとともに、業務上の配慮や必要な支援を検討する

カスハラを受けた後、「電話に出るのが怖い」「また怒鳴られるのではないかと不安になる」などの変化がみられる場合、上司は本人任せにせず、まず話を聴いて心身の状態を確認することが大切です。必要に応じて、一時的に電話対応を減らす、対応を一人で抱えさせない、相談窓口や産業保健スタッフなどにつなぐといった支援も検討します。

【今回のポイント】

2026年101日から、カスタマーハラスメント対策が事業主の義務となります。たとえ顧客側に正当な要望や不満があったとしても、暴言や侮辱、威圧的な言動まで許されるわけではありません。このケースのような言動から、働く人を守ることも事業主に求められるカスハラ対策の一つです。特に大切なのは、社員に「接客なのだから我慢すべき」「うまく対応できて一人前」と抱え込ませないこと。上司や組織が相談を受け止め、適切な対応につなげる必要があります。

 

 

【メンタルヘルス】運動の秋!「ちょこちょこ動く」もセルフケア

暑さが少しずつやわらぐ9月。運動を始めるにはよい季節ですが、「運動する時間がない」「仕事の後に運動する元気がない」という方も多いのではないでしょうか。

実は、まとまった時間をとって運動するだけでなく、座りっぱなしの時間を減らし、日常の中でこまめに体を動かすことも大切です。

そこでおすすめしたいのが、仕事中の「30分に一度、3分だけ動く」習慣です。例えば、コピーを取りに行ったついでに少し遠回りする、給湯室まで飲み物を取りに行く、立ったまま資料を読むなど、「運動」と呼ぶほどではない動きを意識的に増やしてみましょう。

もう一つ、デスクワークの方に試してほしいのが「かかとの上げ下げ」。座ったまま、または立った状態で、かかとをゆっくり上げ下げします。ふくらはぎを動かせるので、仕事をしながらでも取り入れやすい方法です。

運動の秋だからといって、いきなりスポーツを始める必要はありません。「座りっぱなしを時々中断する」ことから、秋のセルフケアを始めてみませんか。