2025年03月05日
いきいき職場通信 2025年3月号
ハラスメント&メンタルヘルス(セルフケア)をテーマとした従業員様向けニュースレター「いきいき職場通信」2025年3月号を作成しました。
よろしければ、社内webやE-mailで従業員様に展開する、社内の掲示板等に貼る、社内報の材料等として使用する(Wordでダウンロード出来ます)などでご利用ください。
【ハラスメント】次のマンガを読んで、問題について考えましょう
<背景>
ある時、取引先から「どうしても急に部品が必要になったので、30個追加で納入して欲しい」という依頼があり、A課長は承諾して、Bさんに残業して製造するよう頼んだ。しかし、日ごろからプライベートを大事にして、定時で帰宅することが多かったBさんは、直前の残業指示を不満に感じ、パワハラになると主張した。
<これってハラスメント?>
A課長の指示はパワハラになるのでしょうか?
Bさんの言動は、何らかのハラスメントになるでしょうか?
<答えと解説>
A課長の指示はパワハラにはならない
Bさんの言動は逆ハラ・ハラハラになる可能性がある
上司が部下に残業を命じる際、その命令が適法(36協定が締結されており、その範囲内である等)であり、業務上の合理性もあり、部下の健康や生活に不当な影響を与えるような強制的な命令でない場合は、パワハラの定義である「業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動」には当たらないため、パワハラにはなりません。逆に、部下がその命令を拒否すること自体が問題となる可能性があります。
ちなみに、逆ハラやハラハラ(ハラスメント・ハラスメント)は法律的な言葉ではありませんが、それぞれ「部下が上司に対して行う高圧的な言動や行動」「過剰に『ハラスメントだ!』と言いがかりをつける行為」だと言われています。上司は部下との対話を通じて、命令が合理的であることや、その理由を明確に説明することが重要ですし、部下は誤った情報を鵜呑みにせず、ハラスメントに関する正しい知識を持つことや、感情的・一方的な決めつけをせず、周りの人に相談をするという姿勢が大切です。
【メンタルヘルス】花粉症とメンタルヘルスの関係
3月に入り、花粉症の症状がつらい季節がやってきます。花粉症は、目や鼻の不快感だけでなく、精神的な健康にも影響を与えることがあることをご存知ですか?
花粉症の症状がひどくなると、睡眠の質が低下したり、集中力が落ちたりして、ストレスがたまりやすくなります。さらに、外出や活動を避けることが多くなり、気分が沈みがちに。そんな時は、まず花粉対策を意識的に行うことが大切です。効果的な対策を、いくつかご紹介します。
・抗炎症作用があるカモミールティーやヨーグルトを積極的にとりましょう。これらに含まれるプロバイオティクスは、腸内の有益な細菌を増やすことで免疫機能をサポートし、花粉症を含むアレルギー反応の緩和に役立つとされています。
・花粉が舞う日には、外出後に鼻や顔を洗ったり、衣服についた花粉を払い落とすことで、家の中に花粉を持ち込まないようにしましょう。
・免疫力を高めるために、ビタミンCやビタミンDを積極的に摂取しましょう。ビタミンCは柑橘類の他、ブロッコリーやイチゴなどに、ビタミンDは卵黄、チーズ(特にエメンタールチーズ)、牛乳などに多く含まれています。
また、症状が強い時は早めに病院を受診しましょう。これに加え、リラックスできる時間を作ったり、屋内でできる趣味を楽しんだりしてストレスを軽減することも効果的です。
花粉症対策と心のケアを一緒に行うことで、穏やかな春を迎えてください。