がん患者の就労支援

2018年02月03日

私が所属している愛知県社会保険労務士会では、愛知県内にある病院と連携し、がん患者さん向けの就労相談を病院内にて実施しています。

がんと診断された方のうち、仕事との両立をあきらめ離職をする方は、3割に上るそうです。そういった方々が、出来れば仕事と治療を両立できるよう、労働法や社会保障の専門家として相談にのっています。

私も、昨年から名古屋市南部の病院で2か月に1回、患者さんからの相談をお受けしているのですが、病名をお聞きしてもどのような状態なのか、どのようなことでお困りになるのか、想像がつかないことも多く、勉強不足を実感しています。

もっと、より良い相談にのれるよう勉強したいと思い、先日、産業カウンセラー協会東京支部で行われた「がん治療と仕事の両立」支援スキルアップセミナーに参加してきました。専門医による「がん医療の今」、社労士による「就労継続のための制度・規則」、実際の職場を想定し上司としてがん患者である部下からの相談にのるグループワークなど、大変参考になる内容でした。

企業においても、2016年2月の「事業場における治療と職業生活のガイドライン」に続き、12月には「がん対策基本法」が一部改正され、がんに罹患した従業員の雇用継続への配慮を求められるようになっています。

ガイドラインを載せておきますので、興味のある方はご覧ください。

事業場における治療と職業生活の両立支援のためのガイドライン